Google が思い描くのは、インテリジェント エージェントが単なるツールとしてではなく、コラボレーション パートナーとなって複雑な課題を解決し、ワークフローを効率化して、新たな可能性を解き放つ未来です。この可能性を実現するうえで鍵となるのは、柔軟性と信頼性、そして包括的な機能を提供するプラットフォームを通して、デベロッパーの力を解放することだと考えています。本日は、このビジョンを反映したプロダクト ポートフォリオ全体にわたるいくつかの重要なアップデートについてお知らせします。これまでにない簡単さと機能で、インテリジェント エージェントの開発や管理にあたれるようになります。
今回の機能強化は、堅牢な開発ツール、直感的な管理インターフェース、シームレスなエージェント間通信を提供することに重点を置いています。これにより、次世代の AI ソリューションの強力な基盤が実現します。
エージェント開発キット(ADK)に重要なイノベーションを追加し、信頼性の高い、アダプティブで洗練されたエージェントを作成できるようにしました。
Java ADK を使うには、Maven プロジェクトに次の依存関係を追加します。
<dependency>
<groupId>com.google.adk</groupId>
<artifactId>google-adk</artifactId>
<version>0.1.0</version>
</dependency>
Vertex AI Agent Engine は、デベロッパーが本番環境でエージェントをデプロイ、管理、スケーリングする際に役立ちます。今回は、Agent Engine UI を導入し、簡単かつ一元的にエージェントのライフサイクルを管理できるようにします。このユーザー フレンドリーなインターフェースには、Google Cloud コンソールからアクセスできます。包括的なダッシュボードから、デプロイ済みのエージェントの表示と管理、セッションの一覧表示、アクションのトレースやデバッグ、エージェントの監視が可能です。この効率的なアプローチにより、開発や管理のプロセスが大幅に改善され、エージェントの動作やパフォーマンスを細かく制御したり把握したりできるようになります。
エージェントが真の意味で不可欠なパートナーとなるには、エージェント同士が効果的かつ安全に通信できなければなりません。エージェント間で信頼性の高い高度なインタラクションを実現するため、パートナーと協力して Agent2Agent(A2A)プロトコルの改善を続けています。
A2A プロトコル仕様のアップデート(v0.2) A2A プロトコル仕様バージョン 0.2 をロールアウトしました。主な機能強化は次のとおりです。
デベロッパーが使いやすい A2A プロトコルにするため、A2A 用の公式 Python SDK をリリースします。この専用ソフトウェア開発キットで、A2A を使ったインタラクションや開発に必要なツールが提供されるので、Python ベースのエージェントに強力な通信機能を簡単に組み込めるようになります。
業界での A2A の採用は急加速を見せています。A2A エージェントを開発、デプロイ、保護するために、機能強化を行っているプラットフォームも登場し始めています。これは、洗練されたマルチエージェント システムのインフラストラクチャの確立に向けた布石となります。同時に企業は、既存のエージェントを A2A に対応させ、この急成長するエコシステムの他のエージェントとシームレスに通信できるようにしています。直近では、次のようなアップデートが行われています。
ここで紹介したアップデートによって、信頼性が高く、インパクトがあり、洗練されたインテリジェント エージェント ソリューションを開発できるようになるものと確信しています。ADK、Agent Engine、A2A プロトコルが進化することで、包括的で柔軟なプラットフォームが提供されます。これを活用すれば、どんなに野心的なエージェント主導型プロジェクトでも実現できるはずです。
皆さんが次に開発するものを楽しみにしています。
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この発表と Google I/O 2025 のすべての最新情報は、5 月 22 日以降に io.google でご覧いただけます。